樽からからはじまった。菌を住まわそう!
新しい一年が、また始まりました。
月に一度、楽健寺天然酵母パン工場にお邪魔させてもらっています。
「楽健寺の天然酵母パンの酵母を、初めに工房から分けてもらった時が一番膨れる。
家で種を増やしていくと、どんどんふくらみが弱くなって行く気がする。」
お手伝いをしている方と、そんな話をしていました。
できるだけ、納豆は近づけないようにはしていますが、
家族もいるので、納豆は食べるし、
麹が好きなので、塩麹やら醤油麹やら、味噌やら、いたるところにいろんな菌が沢山いるのが我が家です。
そんなとき、宥厳先生と幸子先生から、
「このパン工場最初は、樽でやってたよ。確か、二階にある。」
パンの合間を見計らい、樽を二階から持ってきてみることに。
右上に、3つあるのが、その樽です。
洗って干してみました。
日本人なら、醤油やお酒、仕込むなら樽!ですよね。
当初は、この樽を特注し、これで酵母を作っていたそうです。
かなり、年季がはいっております。
今は、焼く量も多く、ステンレスのボールを使っていましたが、40年前はこのような樽で酵母を作っていたのですね。
楽健寺天然酵母の原点を見た気がします。
ドイツでは、酵母などなくってもパン発酵するという話を聞きます。
酵母が部屋中に、住んでいるからだとか。
だから、樽にも、酵母を住まわすということでしょうか。
もう、この楽健寺天然酵母パン工場にも、菌が沢山住んでいるから、
いつでもぐんぐん発酵する元気のいい酵母ちゃんが育ちます。
酵母だけでなく、人も元気です。